雨漏りの原因と修繕

雨漏りの原因と修繕

雨漏り事例

雨漏りに関しましては、平成12年4月1日に品確法(住宅の品質確保の促進等に関する法律)が施行されてから以降の新築住宅の場合は、住宅販売(建築請負)会社に10年間の保証義務があります。しかしそれ以前に建てられた住宅の場合は、住宅販売会社に10年間の保証義務がありませんので、当時の契約内容が優先されます。

雨漏りは非常に不快な思いをするだけでなく、そのままにしておくと構造体を劣化させる要因ともなりますので早急な対処が必要です。

雨漏り対策の重要性

雨漏りは原因を特定するのが非常に難しい場合が多く、一旦発生してしまうと水の通り道が出来てしまいます。また、雨水の侵入と同時に雨漏りする場合と、雨水が侵入してしばらく経ってから雨漏りする場合もあります。

また、目視でこれだけ大きな侵入口があれば雨水が侵入してしまうだろうというケースや、逆にこんなに小さい針の太さ程度の穴からでも侵入してしまうのかというケースもあります。

住宅リフォーム・紛争処理支援センターがまとめた統計によりますと、2000年から2007年までの不具合事象で一番多かったのが雨漏りで全体の13%、次いでひび割れの12%、漏水の7%という結果だったようで、雨漏りの防止対策や修繕対策が今後益々重要になりそうです。

雨水の侵入箇所

外壁

雨水の侵入箇所として、外壁からの侵入がおそらく一番多いのではないかと思います。昔の住宅は軒先が長い建物が比較的多かったので、外壁が雨にかかりにくい構造になっていました。外壁を保護するという意味でも軒先の出は長いに越したことはなく、昔は縁側などのある家もよくありました。

ところが、高度成長期に入り人口が増加していく中で、土地の価値が上昇していきましたので、いかに土地を有効に使って家を建てていくかという流れに変わってきました。

そうなると、軒の出を短くした方が建物の面積が増えますので、近年は軒の出の短い建物が主流となり、その結果外壁に負担のかかる構造の建物が増えたことによって外壁から雨水が侵入するというケースが増えていると推察しています。

また、外壁からの雨漏りでは、JIO(日本住宅保証検査機構)によりますと、モルタル壁からの雨漏りがサイディング壁からの雨漏りの約19倍多かったという調査結果が報告されました。また、発生部位では「軒天と外壁の取り合い」からが35.7%、「開口部」からが30.3%、「ベランダ笠木」からが13.2%という順で多かったようです。

屋根

屋根からの雨漏りは、昔の土葺き工法で瓦を葺く場合と比較して、現在は工法も開発されてきて以前より少なくなっているというのが一般的な意見です。ただし、軒先やケラバの出幅が少ないのでその取り合いからの雨漏りが多いというのは上記のとおりです。

また、屋根が複雑な形状の場合や、下屋と外壁との取り合いはよく雨漏りが発生する箇所ですので、設計・施工ともに十分注意する必要があります。

外壁の場合もそうですが、屋根の場合も侵入箇所と雨漏りしている箇所との距離が結構離れていることがありますので、侵入箇所を特定するのは簡単ではありません。

雨漏りの修繕

弊社が行う雨漏り修繕の流れをご説明いたします。

1 ご相談

雨漏りの状況やどの程度の修繕を望まれるか等をお聞きしたうえで、修繕工事のご提案をさせていただきます。ご相談やお見積りは無料ですのでお気軽にご相談ください。

2 雨漏りの原因調査

雨漏りの修繕は雨水の侵入箇所を特定出来ればほとんど終わったようなものです。それだけ原因を特定するということが難しいと言えます。


この料金は、修繕工事を完了してから雨が降った時に雨漏りが止まっているのを確認できるまで一切費用は頂戴致しません。

  • 雨漏り調査簡易タイプ(1名派遣)・・・・¥39,800(消費税含む)~
    お客様からご相談を受けた内容をもとに、目視・触診などを梯子などを使用して調査し、雨漏りの原因や不具合のある箇所、対策や修繕方法をアドバイス致します。
  • 雨漏り調査通常タイプ(1名派遣)・・・・¥49,800(消費税含む)~
    上記の簡易タイプに加え放水試験を行い、雨漏りの原因や不具合のある箇所、対策や修繕方法をアドバイス致します。(ただし、放水試験には水道の無償貸与とお客様のご協力が必要となります。ご協力内容は、放水試験中に漏水の有無を見張っていただくだけの簡単なものです。
  • 補助要員(1名派遣)・・・・¥15,750(消費税含む)~
    上記の調査を行う際に、お客様で見張りが出来ない場合や、安全確保のための補助要員が必要な場合に発生する料金です。ご相談の際に、状況を確認させていただいた上で、補助要員が必要かどうかを判断しお伝え致します。

3 お見積り・ご契約

修繕方法をアドバイスさせていただき、修繕方法が決定すればお見積書を作成します。弊社とご契約されない場合は上記の調査料金はお支払していただくことになりますが、その後に弊社が指摘した原因箇所が修繕されているにもかかわらず再度雨漏りが発生した場合、調査費用は全額返金させていただきます。(代金受領時にこの内容を記載した書面をご提出致します。)

お見積り金額や修繕方法をご確認いただき、それでよろしければご契約となります。契約書には工事内容に応じた保証期間を記載させていただきますので大切に保管してください。また、ご契約後7日間は、ク―リングオフ期間としまして工事は開始致しませんのでご了承ください。

4 工事着工~完了確認

工期の打ち合わせをさせていただいた後、工事に着手し工事が完了すれば、完了確認のご説明をさせていただきますのでお立ち合いのほどお願い致します。

5 雨天時の最終チェック・お支払

基本的には完了後以降の雨が降った時に、雨漏りが止まっているかどうかをチェックして最終チェック完了としております。ただし、天気予報などで当分雨が降りそうにないと思われる場合、ご相談の上放水試験をさせていただき最終チェックとさせていただく場合もありますのであらかじめご了承ください。最終チェック完了後にご契約代金のお支払をお願い致します。